#2.アナタは大丈夫?……クラミジア
性病NO.1のクラミジア。感染者の75%が無症状!?
さてさて順調に滑り出しましたこの連載ですが(「スベ った」の間違いじゃありませんことよ)、第2回目となる今回のテーマは「性器クラミジア感染症」。
クラミジアって言ったらアナタ性病ですよ、せ・い・びょ・う。ムフッ( ´艸`)
性器クラミジア感染症(以下クラミジア)はクラミジア・トラコマティスという病原体が性器、尿道、場合によっては咽頭(口やノド)の粘膜に感染して起こる病気。性病と言うからにはセックス(またはセックス類似の行為)でうつるんですが、このクラミジア、世界的にも日本でも今や性病ナンバーワン。そりゃもう ダントツぶっちぎりでトップ、おめでとう表彰台金メダルなワケですよ。
じゃなぜそこまでクラミジアの患者さんが増えたかというと、クラミジアはあまり症状がないことが多い→罹っていても気付かれずに放置プレー→放置されてる間にどんどん他の人にうつる・・・ってワケ。(´Д`;)グフー
クラミジア感染者のうち、ほぼ無症状である割合は女性では約75%、男性では約半数。男性よりも女性の方が症状が出にくいせいか、クラミジア感染は圧倒的に女性に多いんです。しかも若い人(15〜24才)の罹患率が高く、この年齢の女性の約20人に1人はクラミジアに罹っているという報告もあるくらい。
・・・アナタは大丈夫?
しかしですね、実はワタシたち産婦人科医が最も気を遣うのは、結婚している方がクラミジアなどの性行為感染症(性病)で来院した場合なんです。既婚者が初めて性行為感染症に罹った場合には感染源はダンナさんか奥さんかの二者択一なワケですよ。どっちか(または両方)が第三者とやっちまった(失礼)ワケですよ。フジ子、ココには こんなコト書いてますが外来ではもれなくお茶を濁してます。
だって、患者さんに向かって
「アナタに身に覚えがないならダンナさんが浮気したんでしょう。ムフッ( ´艸`)」
なんて言えるワケないですもの(笑)。
激痛で緊急搬送……原因はダンナの浮気
先日も上腹部の激痛で救急搬送されてきた女性がいらっしゃったんですが、聞けばその患者さん出産後間もないという話。
フジ子たち口には出しませんでしたが満場一致で「原因はクラミジア、ダンナがクロ(犯人)ね」って思いましたの。
さては奥さんの妊娠・出産中に 遊んだわね?奥さんはゴマカセても神様と産婦人科医はゴマカセなくってよ。
で、案の定クラミジア検査の結果は陽性。見事なクラミジア。クラミジアの感染によって肝臓のまわりに炎症が起きていたのが痛みの原因だったワケです。
この方のようにクラミジア感染で強い症状が出ることは確かに少ないのですが、しかしクラミジアという病気の本当に恐ろしい点は、たとえ今現在症状がなくても治療しないで放っておくと将来不妊症になったり子宮外妊娠になりやすくなったりする事。
それに妊娠中の方がクラミジアに罹っていると生まれてくる赤ちゃんが感染してしまうことも・・・。さらにクラミジアに感染している女性は感染していない女性 に比べて5倍もの確率でHIV(エイズ)に感染しやすくなるとの報告もあります。まさに注意一秒ケガ一生。恐るべしクラミジア。
最後にクラミジアの症状ですが、感染の原因となったセックスの後1〜4週間(だいたいは2週間くらい)で、女性ではオリモノが増える、頻尿、排尿時や性交時の痛み、下腹部痛などが出現 し、男性では尿道炎の症状(尿道が赤くなる、分泌物が出る、排尿痛など)が出てきます。
症状が出る場合にも軽いことが多いので、いつもとチョット違う・・・?と感じたら、すぐに産婦人科を受診することをオススメ致します。特に、お付き合いの相手が代わった時、複数の異性と性的関係を持っている場合なんかは要注意。
クラミジアの感染を予防するためにはコンドームが有効ですが、ちゃんと挿入前(オーラルセックス時も)から射精時まで付けてないと意味ないので気をつけてくださいませ┌(-.-)┐
じゃ今回はこの辺で。それでは次回まで皆さまごきげんよう〜。