知りたいけど聞けない 産婦人科医フジ子の診療コラム

#7.子宮頚癌」は早期発見できちゃうからサッサと検診行ってみちゃって?だって最終回なんだもんの巻

年齢じゃない子宮頸癌

皆様いかがお過ごしでございましょうか?毎度お馴染み藤子フジ子でございます。
大変長らくご好評頂いておりました(←妄想)この連載ですが、なななんと!とうとうこの回をもちまして最後とあいなりました。
エエー!ウソー!ヤダー!マジでー?って、いやいや皆様落ち着いて?(←あくまで妄想。)とにかく嗚呼涙の最終回!
ということで今回も飛ばして行くからお付き合いの程よろしくね。

さて、最終回のテーマは「子宮頚癌(しきゅうけいがん)」でございます。
皆様は子宮頚癌という病気をご存じでしょうか?ナニ?知らない??んま!!!
子宮頚癌というのはですね、子宮の頚部(子宮の下部〔腟側〕)に発生する癌(がん)のことでございます。
「ガン」というとオジサン、オバサンの病気と思われがちなのですが、子宮頚癌はむしろ35〜55歳くらいのちょっくらお若い方に多いのです。
しかもこの子宮頚癌、近頃では20歳前後の若い子達にガッツリ増えてきておりますんですのよ。このコラムを読んでいらっしゃるそこのアナタ!そう、子宮頚癌はまさにアナタにこそ一番注意して頂きたい「ガン」なのでございます。

それではこの「子宮頚癌」ではどのような症状があるかと申しますと・・・なんと、ほとんどの場合で初期には無症状なのでございます。
セックスの後に性器出血が見られたり(性交後出血)、月経以外の不正な性器出血が起こったりすることもございますが、症状が出現する頃にはかなり進行していた・・・ということが多いのでございまして、そこが「ガン」という病気の恐ろしいところなのでございますのよ。

セックスが関係

ところで、子宮頚癌には他のガンと違ってある特徴がございます。
それは・・・「セックス」が関係しているということなんですの。
子宮頚癌の原因はヒトパピローマウィルス(HPV)というウイルス感染なのでございますが、実はこのHPVてばセックスでうつる性行為感染症なワケですよ。
簡単に申し上げますと、いろんな人とたくさんHするとそれだけこのウィルスに感染しやすくなるワケですよ。というワケで・18才未満での性交(セックス)経験がある・複数の性的パートナーが存在する・若年で出産経験があったり、多産であるというような性的にアクティブな女性は、このHPVというウィルスに感染している危険性が高いため子宮頚癌のリスクも高くなるのでございますよ。
(ちなみに子宮頚癌のなんと90%がHPV陽性とされております。)

ただし。上記に述べましたのはあくまでも「危険性が高い方」ということでして、HPV陽性の人との性的接触がたった一度でもあれば(運悪く)HPVに感染してしまう可能性があるのですよ。
つまりですね、セックスしたことのある人はぶっちゃけ誰でも子宮頚癌になる恐れがあるっつーワケですよ。なので、上記にまったく当てはまらないから子宮頚癌にならない、というわけではありません。
逆に、子宮頚癌になった人が上記に当てはまるということではありません。(セックスの経験がほとんどなくても子宮頚癌に罹患する方もいらっしゃいます。)

検診で早期発見

さらに、子宮頚癌のもう一つの特徴・・・それは、ガン検診が非常に有用であるということ。
そして、早期発見できれば子宮頚癌は完治する可能性が非常に高いガンなのでございます。それどころか、ごく初期に発見できれば子宮を摘出しなくても治すことができますので、将来妊娠・出産することも可能なのですよ。
しかし実際には・・・。残念ながら定期的に子宮ガン検診を受けている若年女性は多くありませんので、性器出血などの症状が出てから来院された時にはかなりガンが進行している・・・ということが少なくございません。
定期的にガン検診を受けてらっしゃったら早期発見できただろうに、子宮摘出しなくて済んだだろうに・・・と思うことが多々ございます。残念ながら。本当に残念ながら。

ということで、私は大丈夫だから〜とかワケわかんない自信はお持ちにならずですね、上記(18才未満での性交(セックス)経験がある・複数の性的パートナーが存在する・若年で出産経験があったり多産である)に当てはまる方はモチロンのこと、当てはまらない方もサッサと子宮ガン検診も受けてくださいましね。
藤子フジ子、最後のお願いでございますm(_ _)m

さて、いよいよお別れの時間がやって参りました。ここまでお付き合い頂きまして誠に有難うございます。名残惜しゅうございますが、皆様のご健康をお祈りしつつこの辺でお別れしとうございます。
それではまた会う日まで、皆様ごきげんよう〜。

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プロフィール

Writer:藤子フジ子
現役(♀)産婦人科医(産婦人科専門医、医学博士)。家庭では妻でありママでもある。産婦人科の敷居をバリアフリー化することをモットーに、ブログでも奮闘中。

ブログ:『産婦人科こぼればなし