他では書けないコスメ論−医学の達人×自称コスメフリーク対談

#6.本当に効く“美白成分”とは!?(後半)

第二の美白、皮膚丸ごとターンオーバー

先生:第二の美白、しみの取り方は肌の生まれ変わりをさせることよ。シミって要はメラニンが残っちゃっただけでしょ?この皮膚に残ったメラニンをはがしちゃおう!という発想よ。

あや:たとえば?どの成分がそれにあたるの?

先生:そうね、いわゆるケミカルピーリング、ってのがこれにあたるわね。
フルーツ酸、レチノイン酸、フェノールなどなど。最近じゃ、自宅でできるピーリング石鹸とかも人気よね。

あや:う〜ん、皮を丸ごと剥ぐのか。。怖いけど効きそう・・・。

先生:あやちゃん、ピーリングといってもそんな何ミリも皮をはぐようなことはしないわよ。
肌に残った角質や正常なターンオーバーによってはがれおちるべき皮をとって新陳代謝を促すだけ。だからシミのついた皮が丸ごと一発でとれるようなことはないわ。
何回もやればだんだん薄くなるけどね。

あや:何事も継続だね。シミが薄くなる以外にも新しい肌、って若返りそう♪

先生:そうね、ニキビあととかも有効よね。表面の表情皺もわずかになら解消されるかも?!
あと、皮膚が一時的に薄くなる分、角質層が薄くなるから他の化粧品成分が浸透しやすくなるわ。

あや:そっかぁ。あやもピーリング、やってみるよ。美白だけじゃなくていろんな成分も入るんだよね。肌全体が変わりそう♪

先生:でも、逆に紫外線の多い季節にやる時は要注意よ。ピーリングで肌が敏感になっている所に紫外線を当てたら刺激が強すぎて余計メラニンが出てしまって肌に負担がかかるわ。

あや:そうなんだ〜、先生、美白の道は遠いね。あや、美白美容液さえ塗っとけば出来てしまったシミまで消してくれると思ってたよ。

先生:実はね、1つだけあるのよ。すごいのが。今の2つに属さない、シミを消すやつがね。う ふ ふ ・・・

あや:先生〜!!それを早く言ってよぅ〜!

超強力!美白の女王は諸刃の剣?!

先生:それは実は日本では認可されていない『ハイドロキノン』と言われるものなの。大昔は認可されたけど、副作用がでて長い間化粧品への配合が禁止だったのよ

あや:何それ!じゃあ危険なんじゃん!イヤだよ、そんな化粧品!

先生:う〜ん、一概にそうとは言えないと私は思うわ。前にも言ったけど、厚生省の認可っていうのは薬に比べて化粧品は断然甘いわ。使いすぎたり間違った使い方をしていたら何か問題が出る可能性がある、それを1万人くらいいるうちの何人かが無茶な使い方をしたり、肌に合わなかったりした、というだけで「副作用がでました、ハイだめー!」って言われてしまうケースなんてたくさんあるのよ。

あや:そ、そうなんだ。それでいい化粧品が葬られるのはしのびないね!

先生:そうよ!昔、日本で主流だった美白成分コウジ酸だって、今は使用中止なのよ、こっちなんて、発がん性(がんが発生する)疑いがあるんだから。発がん性といっても使った皆ががんになるわけじゃない。普段の使用濃度の何倍、何10倍もの濃度を動物に使ったらがんが発生することかもしれない、というデータが出ただけ。それに比べれば、、何よ!これくらいの副作用!

あや:そ、そうだよね(^^;・・・あのぅ、、で、どんな副作用がでるの??

先生:あぁ、そうそう、肌荒れがでたり、肌が白くなりすぎて白抜き(白くまだら状)になってしまったり、まぁ刺激が強いのと、効き目が強いってことなのよ。とにかくこいつにはアルブチンの100倍ともいわれる、強いチロシナーゼ抑制力とさらにメラニン色素を還元して色素を薄くすることができるの。

あや:できたシミが白くなるってことだよね?これを待ってたの〜!

先生:そう、もう他の美白剤とは力が全然比べものにならないわ。メラニンを直接薄くできる分、速効性もあるし。確かに高濃度(5%〜10%以上)は刺激が強い場合があるけど、4%以下ならほぼ問題ないはずよ。その分、効き目も弱いけどね〜・・・基本的に皮膚科医の指導の下なら使用することができるのよ

あや:効きすぎて危ないってことか。でも、あやはお肌弱いから肌荒れ、ちょっとこわいかな〜

先生:でも、よく考えて。肌のシミを取ろうというのに肌に何の影響もなく負担もなくできると思う?何も影響も負担もないのならたいして効果もないはずよ。日本人はリスクをすごく嫌う、でも効果は期待する・・・

あや:なるほど。あやもこれ、トライしてみるよ。

先生:そうそう。この子もお肌から吸収されにくいから、さっきいった角質を取り除く化粧品と合わせてやると効果が大よ。ただ、ケミカルピーリング後は・・・

あや:お肌のバリアが弱くなるから紫外線には注意、なんだよね

先生:そうよ。よくできました♪

あや:ようはビタミンCを飲む、角質除去をして、ハイドロキノンってのが最強、怖ければ効き目は弱いけどアルブチンとかソウハクヒエキスなどをつけると

先生:そうね、いろいろ組み合わせていろんな方向からアプローチするといいわ。あとビタミンCはCだけじゃなくて、ビタミンEとかいろんなビタミンと飲むのよ。
これはまたそのうち詳しく説明するけど、まあ総合ビタミンを飲んでいれば大丈夫よ。

あや:総合ビタミン・・・それは持ってなかったよ!またドラッグストアにいかなくっちゃ!じゃあまたね、先生♪

美白化粧品どうでしたか?こうしている間にも、いろんな美白成分が各研究機関で研究され、開発されています。
しかし、効き目とリスクというのは常に背中合わせにあるもの。これは薬もまったく同じです。なかなか、強い効き目だけを与えてくれる物質というのはこの世に少ないものです。とはいえ、最近ポストゲノムとして、タンパク質の機能がどんどん解明されています。メラニンを安全に分解する物質もどこかで研究されていることでしょう。
この先もさらにいいものが出てくることを信じ、その暁には皆で色白美人になりましょうね♪
それではまた次回お会いしましょう(^^)

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プロフィール

先生:中西マリコ
国立K大学理系でバイオテクノロジーを専攻。コスメ、食品、医薬品を対象に学び研究に明け暮れる毎日。卒業後、同大学で修士号を取得。その後某大手製薬会社勤務を経て、現在『本当に安全な美』を世の女性に伝えるべく奮闘中。
自称コスメフリーク:あやチャン
ドラックストアやコスメショップには週1で行くというミーハー・コスメ大好き娘。新商品好きで『コレが効く』と言われればついつい買ってしまい、常に金欠。使い切る前に飽きてしまった化粧品は数知れず……。

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